ヨーロッパ | 米沢徹公式ブログ - JUST GO FOR IT - | チームヨネザワ代表。世界のテニスを知るジュニア育成のスペシャリスト。

テニス総合情報サイト「テニスナビ」へ 本気でテニスを楽しむ人とテニスの専門家、テニスを支える全ての人を結ぶテニス総合情報サイト「テニスナビ」
ブログ・トップ > ヨーロッパ
2011.7.11

TEAM YONEZAWA ヨーロッパキャンプ2011 報告2

ヨーロッパでキャンプをする最大の目的はレッドクレーでの戦い方を学ぶと言う事だ。レッドクレーは日本の砂入り人工芝と違いボールは弾みイレギュラーバウンドはありそしてラリーが長くなるところだ。

どんなにビッグサーブを持っていても勝てないサーフェスがレッドクレーコートだ。フレンチオープンであのサンプラスでさえ上位に進出していないところを見てもグランドストロークが良くなければ勝てないサーフェスと言える。

高く弾むボールにはロブのようなショットもあるが上のレベルで相手に攻め込まれない高いボールとは、空中でもある程度のペースがある球質だ。高いボールと言うと“しこる”“粘る”と言う印象があるがそうでは無く相手に攻めさせないで甘いボールを作るショットと言う発想が大切だ。

今回のキャンプ意識した事は打点だった。ベースライン上でプレーしているとサービスラインから少し深いボールは軌道がある程度高いだけで肩より上の打点で打つことになる。そうなると力の伝わらない打点から①無理にフラットドライブを打つ。②上に高くエッグボールを返球する。の選択になる。

①の場合はボールに体重が乗らないで甘くなり逆襲を食らうかフラット過ぎて凡ミスに繋がり②の場合は腕だけで打っているので程良く浅く威力のないトップスピン系の質の低いボールの返球になり結局打ちこまれる原因となる。

打点をストライクゾーンに持ってくるために前後の動きを練習で意識するようアドバイスした。ベースライン内に踏み込んで処理出来るボールには早く予測して体重をかけてライジングで処理、その打点が不可能なボールに対してはサイドステップを俊敏に使いボールの後ろに早く入り込み打点を胸の高さ辺りまで落として下半身も使えるショットで返球するように意識した。

そうすると動きが多くなるのでコート上での躍動感が出て来た。そしてコートが広く使えるようになり立体的なテニスが出来るようになる、そして変化が見られた。ベースライン上で強く打つ事だけを目標にしているように見えていた選手達も徐々に前後の動きが生まれフットワークに躍動感が見られるようになった。

現代のテニスは相手に走りまわされて動くのではなくボールの落下地点に出来るだけ早く入り質の高いボールで前後左右に相手を動かすプレーが大切だ。特に日本人の体格では守りきれないので早い予測からの繰り出す相手に攻められないショットを身につけておくことは必要不可欠だ。キャンプ中は走りまわされない為にも早い予測からの打点の安定させるようにアドバイスを行っていた。
20110611212006.jpg
20110703161618.jpg

2011.7. 7

TEAM YONEZAWA ヨーロッパキャンプ2011 報告1
今回は6月31日から7月6日までの5週間のヨーロッパでのキャンプだった。まずはパリの全仏観戦で始まった。パリでは毎日地下鉄を乗り継いでローランギャロスに通った。泊まりはパリ中のホテルが一杯で少し離れたパリ市内でも会場とは反対側だったので乗り換えがあり1時間程度の地下鉄の旅だったが地元の雰囲気を味わうと言う点では良い経験で出来た。

全仏ではチケットの入手に困難を極めたが1日以外は何とか会場入りを果たし4日間長時間にわたりトップの選手達の観戦がかなった。会場内試合途中で帰る観戦客からセンターコートのチケットを譲り受けてセンターコートの試合も観戦出来たり運よく入場できた選手達もいて良い試合も沢山観戦出来たのはラッキーだった。

パリ滞在中午前中ローランギャロス近くのTennis Club de Boulogne Billancourtにて練習そしてブローニュの森でトレーニングも行った。フランスの連休中クラブのコートを確保するにあたってクラブの支配人のPhilippe Joliotさんにも大変お世話になった。

フランスでの食事は朝フランスパンでコンチネンタル、夜はフランスの名物中華料理(ベトナム系中華)が好評だった。

パリ滞在は早朝から夜遅くまでスケジュールが詰まった毎日だった。

1週間をパリで過ごした後はザグレブ(クロアチア)に移動、ザグレブではクロアチアナショナルテニスセンター(NTC)が歓迎して下さり自分のクラブのよう自由に使わせて頂いた。アレンジして下さったのはセンターのヘッドコーチでディレクターでもあるアンドレトニッチコーチだ。彼は僕が錦織圭を指導している際にチリッチを連れて歩いていたコーチだ。その際親しくなったコーチの一人だ。

ザグレブではアンドレが見つけてくれた家を拠点にして近隣の国のヨーロッパ連盟の大会やクロアチア国内の公式戦に参加した。NTCでは毎日センターを拠点にしているクロアチアの選手達と練習試合を行った。プロのレベルから12歳以下まで揃っているので試合練習の環境としては最高の場所となった。

NTCには屋外に9面のレッドクレーと9面のインドアそしてランニングトラックやトレーニングルームも室内に完備されている。雨でも関係なく練習やトレーニングが行えた。

ザグレブでのキャンプ中1週目はNTCでレッドクレーに慣れる為に練習と練習試合に充てたが残りの3週間は各年齢とも4~5大会に出場した。各大会ではそれぞれ多くの試合を経験する事が出来た。

ヨーロッパ連盟の大会ではハンガリーの16歳以下で井上晴がベスト4、セルビアの14歳以下の大会で加藤大貴がベスト4、久保田誠彬がベスト8そしてハンガリーの12歳以下の大会では田島尚輝ベスト4が主な戦績だ。

3年連続で参加したセルビアのチャチャックでは大歓迎を受けた。コートのすぐ側に宿泊して自分の家のようにクラブを使わせて頂いた。隣接する芝生のサッカー場もトレーニングに使えるので最高の環境だ。

クロアチアでは国内の大会も数多く経験した。14歳以下では久保田誠彬がカルロベッツで優勝、工藤颯人がベスト4、ソマボールの16歳以下の大会では大野一真がベスト8、野中光がベスト4、ザグレブの18歳以下の大会では久保田誠彬がベスト4そしてクロアチアでの最終戦のザグレブ郊外の町での16歳以下では加藤大貴がベスト8と言う戦績だった。

特にカルトベッツの大会ではクロアチアと日本の国旗が入ったペナントを作ってくれての大歓迎を受けた。3日間の大会期間中日本の選手達はクラブで滞在中差し入れを貰ったり良くして頂いて本当にお世話になった。

選手達はそれぞれ毎日のように試合をこなした。大会では勝って負けても自分が目指すテニスを実戦の場でトライし続けた。結果が出なかった選手にとっても負けた試合から学習出来る事が多いので良い経験だ。

トレーニングはフットワークとランニングでの追い込みを継続して行った。夏以降の体力向上を意識して疲れていても走り込みは週に2度は行った。追い込み以外の日も毎日ジョギング程度のランニングは行い体調を整えた。

食事はキャンプを通じて出来るだけ沢山食べるように心がけた。内容はいつものようにたんぱく質を沢山とり同時に野菜とでんぷんも出来るだけ沢山とりカロリーも多く摂取するように指導した。体重を増やして帰国する事も大きな課題の一つとしていた。

睡眠は午前8時や9時の試合のある日は起きるのが5時台になり少し少ない日もあったが全体的には十分な睡眠が取れるようにスケジュールをたてた。

クロアチアでの生活は非常に快適だった。それほど綺麗な家とは言えないが凄く快適に暮らす事が出来た。クロアチアの人たちの我々に対して本当に親切だ。隣の家の人などは差し入れしてくれたりトイレを貸してくれたり鍵を預かってくれたり毎日本当にお世話になった。

パン屋に行けば大人数なので沢山のパンを買うと大量のパンを無料で差し入れをしてくれたことが何度もあった。外人に対して凄く歓迎心の強い国民だ。

コーチをしている僕にとっても本当に充実した1ヶ月だった。選手達と寝食を共にしてのキャンプが最高の強化だといつも感じる。彼らの行動や成長を肌で感じる事が大切だ。

クロアチア滞在中に大使館からご招待を頂き皆で訪問して田村義雄大使のお話を聞かせて頂いた事も選手達にとっては貴重な体験だった。

Team Yonezawaのキャンプでは携帯や電子機器の使用は禁止している。選手達がテニスに没頭出来る環境を作るためだ。コート上で対戦相手から以外の雑念を取り除き自由に試合が出来るようにするのが目的だ。最初は不便だと感じる選手達もいるがすぐに慣れて他の選手達との会話が増える。暫くすると家族のような集団が出来て来るのが心強いところだ。オンオフコートで仲間を思いやる気持ちが生まれて来るのが選手達の素晴らしいところだ。

最後になりましたが今回の遠征を開催するに際しまして多くの方々にお世話になりました。まずは選手達に貴重な機会を与えて下さった御両親、そして理解ある地元クラブのコーチの方々この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

クロアチアでのアレンジをして下さったアンドレコーチ、そして歓迎して下さったNTCのディレクターのヤダンカさんとコート担当のハイラさん、ワールドジュニアヨーロッパ予選にハンガリーの監督として不在だった数日を除けば常時選手のサポートをして下さったレビーコーチ、そして選手のハンガリーからの送迎や車の手配などのマネージメントを担当して下さったゾルタンさん本当にお世話になりました。

そして長嶋コーチ24時間の不眠不休での選手のサポート本当にお疲れ様でした。

沢山の方々のサポートのお陰で無事に今回のヨーロッパキャンプも終える事が出来ました。皆様方に心より御礼申し上げます。有難うございました。

2011.5.31-7.6.jpg

2011.7. 6

7月5日 Team Yonezawa ヨーロッパキャンプ2011  Day 36
空港までピストン2回往復してモスクワへ向けての便に無事に乗った。モスクワ経由で無事成田に到着した。真っ黒になった顔で久しぶりに会う両親との再会だ。

5週間の遠征が無事に終了した。事故、怪我、病気など大きな問題もなく無事に帰国出来たのがまずは何より良かった。選手達はテニスの腕を上げる事が一番の目標だがそれ以上に無事に帰国した瞬間がコーチとしての最大の仕事だ。

選手達は皆週末や来週からの夏の大会シーズンに向けて闘志を燃やしている様子だ。引き続きモーティベーション高く日々頑張ってほしい。

20110706233105.jpg
20110706230530.jpg
20110706233053.jpg

2011.7. 6

7月4日 Team Yonezawa ヨーロッパキャンプ2011  Day 35
午前、午後テニスそして夕方のトレーニングで追い込んだ。慣れ親しんだクロアチアナショナルセンターでの練習も最終日だ。ウインブルドンへ出かけていたアンドレコーチも戻りキャンプがスタートしている。ジュニアが沢山いて良い雰囲気だ。

ランニングは疲れが出て軽めに追い込んだり休んだ選手もいたが走った選手達は最後まで最高の頑張りを見せていた。

夜はゾルタン、レビーも揃い明日出発の準備で遅くまで起きていた。
20110704060250.jpg
20110704063520.jpg

2011.7. 4

7月3日 Day 34
ヨーロッパの夏らしい冷え込んだ朝だった。昼間は日が出ると暖かいが日蔭は寒いので体調管理も油断できない。午前中試合のない選手はNTCで練習、午後大会会場でウインブルドン決勝戦を観戦した。夕方フットワークと上半身のトレーニングをおこなった。

シングルス3回戦に勝ち残っていた大貴は丁寧なプレーでQFへ駒を進めたがQFではガッツのあるクロアチアの選手に惜しくも敗れた。女子シングルスの野中光は1回勝って2回戦で敗れた。

昨日はシングルスで今日はダブルスで夜10時を過ぎても試合をしていたので家に戻るのが遅くなり体調管理も大変だ。家の近所に美味しいピザリアに閉店ぎりぎりに滑り込んでの夕食だ。

明日はNTCで最後の練習だ。選手達はクロアチアでの最終日追い込みに気合いを入れている。
20110704035034.jpg
20110704034940.jpg

以前の記事リスト

2012年02月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      

最近の写真

最近の写真

リンク


検索


プロフィール

米沢徹
チームヨネザワ代表。元デビスカップ代表選手。盛田正明テニスファンドコーチ兼マネージャーや、ジュニアデビスカップ、ジュニアフェドカップの監督を務め、現在はチームヨネザワ代表としてジュニアの育成に力を入れている。
テニスカフェにも出没中。

■ 所属
チームヨネザワ


■TEAM YONEZAWA 紹介
アドバンスコース@TEAM YONEZAWA
グランドスラムコース@TEAM YONEZAWA
キャンプ・海外遠征@TEAM YONEZAWA

■私とブログ
>> 詳細なプロフィール
>> このブログについて

■バナー(リンクフリー)
米沢徹 公式ブログ リンクバナー

最近届いたコメント