テニスとお金
選手として強くなるために投資をしてほしいな
更新:2008.3.18限られた資金をどこに使うか。それによってジュニアが強くなるスピードは変わります。この記事は辻雄馬コーチが考え方の一つを公式ブログにて提示してくださったものをまとめたものです。
考え方の一つとして参考にして下さればと思います。
私のジュニア時代
テニス道具は本当に安いものしか買ってもらえませんでした。
たぶん本当に貧乏だったのかも・・・(汗)
ラケットは最初はものすごい安いラケット(2,3000円)でそのあと本格的に練習を始めてから2本買ってもらいました。その時に初めて2本持つことができました。
シューズに関してはまたまた安売りの2,3000円の靴を3足くらいまとめて買って、靴下に穴が空いて足から血が出るまで履いてから新しいのを・・・という流れです。
服なんて・・・
さすがに試合着は真っ白なポロシャツを買ってもらいましたが、練習着は10枚1500円くらいのやつとかでした。
たしかにメーカーの物を着ているジュニアも周りにいましたが、僕はそんな感じでした。
ジュニアはストリングをたくさん切ります。僕は安いガットをまとめて購入。ガット張り機も購入して自分で張っていました。そうすることでお店に出すよりも全然安くなりました。
今は当時よりも切れにくいガットがたくさんあるのでもっと安くできるかと・・・
いろいろありました。でも、だからといって困ったことはないし・・・
練習するのに必要な道具はそろっていますから・・・十分でした。
自分でお金を稼げるようになってからいいものを
自分でお金を稼げるようになってからいいものを買って使えればいいと思います。
何より、選手をしていれば強くなってメーカーさんから物品の提供をしていただける場合があります。
それは、もちろんその選手がさらに強くなる際に道具に困らないようにテニスに専念してほしいということと、その選手が強くなって活躍し、色々な媒体を通して露出されることによって商品が売れるように、という最低でも2つの効果があります。
ただ、提供されるということはそれに伴なって責任も生まれるということを理解しなければいけません。
よほどの選手で無い限り使ってあげてるという感覚は持ちえません・・・
ゴキブリに、ねずみにと…。経験で人はタフになる
いろいろありますが、日本はやはり生活水準が高い方です。
物価も違いますが、それでも、テニスをしている選手が新しいモデルをそんなに簡単に手に入れられないのです。
一つ僕が泊まったことのあるホテルの話を・・・
場所はフィリピン、サテライトというカテゴリーの大会があった時なので10年くらい前だと思います。
最初はオフィシャルホテルに宿泊していました。一泊大体7000円くらいでした。
それでも僕にとっては値段が高く、安いホテルを同じ大会に出場していた初対面のオーストラリア人と一緒にものすごい安い宿に泊まることにしました。一泊1500円くらいです。
部屋の数は2つあったのでそれぞれ1部屋ずつで、各部屋にはベッド一つのみ。
テレビはリビングとは呼べないところに一台。まだ、英語が堪能ではなかったのですが、身振り手振りでなんとかコミュニケーションをとりながら・・・
汚い宿なので一緒に泊まっているのは僕らと大量のゴキブリ・・・
まず練習後部屋に帰るとドアを開けた瞬間に一気にゴキブリが動きます。電気をつけるとさらにヒートアップします(笑)
シャワーを浴びる時にはまず電気をつけて、第一陣をどかします。次に水を出して、第二陣をどかします。ちなみにお湯は出ません。そのあと排水口から第三陣が大量にきます。
それからやっとシャワータイムです。
洗面も同じかんじです。それでも見える範囲にいるゴキブリは大小合わせて100匹位です。
そして、寝る前にはまずシーツを開けます。そうすると下に隠れていた第一陣が・・・
それらをどかしてから寝ます。
寝ている間は、ねずみがえさを捜しに来るのでバッグはしっかり閉めて食べ物はしまいます。
そして、快眠のあと目が覚めると体に止まっていた数匹のゴキブリが逃げていきます。
この生活をを何週間か続けました。最初はびっくりしましたが、3日目くらいから慣れました(笑)
なかなかサバイバルな感じですが東南アジアでの男子の試合では珍しく無かったですし、今でもまだそういう環境の所はあります。
それに比べれば日本の快適なこと・・・天国です。
そういうものだと思えば大丈夫。だからもっと強くなるために投資する
こういう経験をしていくと、やっぱり精神的にタフになっていきます。道具に関してもあるものをちゃんと使わないといけないし、簡単にあれが欲しい、とか言えなくなるんです。
そういうものだと思えば大丈夫です。
何が言いたいかというと、お金があるなら投資は道具ではなく、例えばガット張り機を購入するとか、栄養士の先生に食事のメニューを作ってもらうとか、プロテインを購入するとか、選手として強くなるために投資をしてほしいな、と。
道具は使えればいい、くらいで(笑)
いいものを使えれば、もちろんそれの方がいいと思いますよ。ただ、限られた資金であるならば、まず優先するべきところを考える必要があると思うんです。
本当にお金がなくて、投資したくても投資できない場合だってあるはずです。
そういう環境の選手のほうが精神的に強くなれる場合が多いのも事実です。
恵まれた環境は望ましいです。それが悪いとは思いません。
ただ、それが当たり前だと思ってはいけません。それを制御することも必要なサポートだと思います。
物を大事にするというのは当たり前のことです。
愛着も湧きますし。
僕も今回ラケットを変えたのですが前のラケットは7年くらい同じモデルを使っていたので少し寂しい気がしました。廃盤になってしまったのでしょうがないのですが・・・
現在は、とても感謝するべきことですが、ラケットを提供していただいています。もし提供されている身分でなかったら使いつづけていると思いますよ。
途中で書いたサバイバル生活も含めて・・・
気合い!!!!!!!!!
テニスナビでは「テニス用品、ラケットの選び方」の中で、初心者がラケットを選ぶ基準を違う形で定義しています。









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志津テニスクラブ、桜田倶楽部ジュニアテニスカレッジ麻生のヘッド・コーチなどで選手育成に関わる。現在はTEAM YONEZAWAとともにテニス指導者のため専門学校の講師を務める。
